../yoneQ/top

●多義語塾・第1日目

 「多義語塾」の始まりです。多義語は入試や資格試験でもかなり頻出なのですが、意外とつまずきやすいとことでもあります。

 ここでは1語1語をくわしく解説していきます。多義語に強くなると文法問題はもちろん、読解や英作文の力を伸ばすことができます。さあ、一緒にがんばっていきましょう。


matter

名) 1. 物質・物体 2. 問題・事柄 3. 困難・調子が悪いこと

(動) 4. 重要である

「2. 問題・事柄」の意味では次の慣用表現に注意しよう。

・to make matters worse 「さらに悪いことに」

→ make (V)+ matters (O) + worse (C) の第5文型。 直訳は「問題をもっと悪くする」という意味。この構造と意味を踏まえてから覚えよう。

「3. 困難・調子が悪いこと」の意味では次の表現の書き換えに注意しよう。

・Something is the matter with me.

 = There is something the matter with me.

 「私はどこか体の調子が悪い」

「There VS 倒置」の原則を考えたら、この書き換えは納得できるはず。 なお、日本語では something を「どこか」というように「場所」の概念で訳出して いる点にも注意。

※疑問文に変形すると、something が anything に変わる点に注意。 肯定文の some が否定文・疑問文では any に変わるのは基本知識。

・ Is there anything the matter with you?

 「どこかからだの調子が悪いんですか?」

 ※次の表現も会話問題で頻出。特に答え方に気をつけよう。

 ・What's the matter with you?

 「(相手の体を心配して) どこか悪いの? →どうしたの?」

 -- Nothing ( is the matter with me ).

 「なんでもありません →どこも悪くありません」

→ここでも What / Nothing を日本語では「どこか・どこも」というように「場所」 の概念で訳出している。 この日本語にだまされて、

(×)Where is the matter with you?

(×)Nowhere ( is the matter with me ).

という英作文を書く間違いが多いので、気をつけよう。

◎「4. 重要である」の意味では、形式主語 It をたてて否定文で使われる場合が多い。同意表現への書き換えも頻出する。

・ It doesn't matter to me whether she wins or not.

 = It makes no difference to me whether she wins or not.

 「彼女が勝とうと負けようと私には関係ない/どちらでもいい/かまわない」

【頻出表現】

as a matter of course 「当然のこととして」

as a matter of fact 「実際は」

in the matter of 〜 「〜に関しては」


mean

(動) 1. 意味する  2. 〜するつもりである  3. 〜のつもりで言う

(形) 4. けちな・卑劣な  5. 中間の・並の

「1. 意味する」の意味では<mean doing / mean that SV>という使い方をするが、「2. 〜するつもりである ( = intend)」の意味では mean to do という使い方をするのが普通。

・ I didn't mean to hurt you. 「君を傷つけるつもりじゃなかった」

◎「3. 〜のつもりで言う」この表現は訳出の際に注意が必要なものが多い。

・I meant it. = I meant what I said. 「本気で言ったんだ」

・ I meant it as a joke. 「冗談のつもりで言ったんだ」

・See what I mean? 「僕の言いたいことわかりますか?」

・ What do you mean by that? 「それっていったいどういうつもり?」

※mean の名詞形は meaning 「意味」と means 「手段・財産」がある。 「手段」の意味の means は単数と複数の両方に扱われる。

・ a means of transportation 「輸送手段」

→この means は単数 「財産」の意味の means は次の定型表現に注意。

・ a man of means 「資産家」

・live beyond one's means(収入を超えた)身分不相応な生活をする」

⇔ live within one's means(収入の範囲内で)身分相応な生活をする」

【頻出表現】

by all means 「ぜひどうぞ・もちろん」

by means of 〜 「〜の手段によって」

by no means = not 〜 by any means 「決して〜ない・全く〜ない」

in the mean while [time] 「そうこうしているうちに」


mind

(名) 1. 心・精神  2. 知性・思考力  3. 意見・考え  4. 記憶

(動) 5. 気にする  6. 注意を払う

◎「4. 記憶」の意味では次の表現が頻出。

・ keep [have / bear] 〜 in mind 「〜を記憶している」

→<keep in mind that SV>のように、目的語が名詞節になって文末に移動するパター ンも頻出する。

◎「5. 〜するのを気にする」の意味では mind は動名詞を目的語にとるmind doing 〜 の形で暗記しよう。書き換えも頻出で、答え方が日本語と逆であるこ とにも注意が必要である。

・ Would you mind my smoking here? 「ここでタバコを吸ってもいいですか」

= Would you mind if I smok(ed) here? -- No, not at all./ Certainly not./ Of course not. 「ええ、かまいませんよ」

◎「6. 注意を払う」の意味では次の決まり文句の3パターンがよく狙われる。

Mind your own business. 「自分のやることに注意を払っておけ→大きなお世話だ」

 = It's none of your business. = It's no business of yours.

【参考】

  日本語で「メンタルな・メンタリティー」といえば、人間の精神的・感情的な側面について述べる場合が多いが、英語の mental は知性・思考力に関する意味あいが強い。 また、mentality は「知性」と訳すことにも注意。

mental calculation 「暗算」

make a mental note of 〜 「 〜を暗記する」

mental labor 「頭脳労働」

a mental test 「知能検査」


◆ miss

(動) 1. 〜しそこなう  2. 乗り遅れる  3. 免れる  4. ( 人がいなくて ) 寂しく思う  5. <物>がないことに気づく

  目的語にくるものによって miss 意味が変わることを例文で確認しよう。

◎「1. 〜しそこなう」の意味では miss doing 〜の形を取り、目的語には「やりたいこと」がくる。

・He missed seeing the film yesterday. 「彼は昨日その映画を見そこなった」

◎「2. 乗り遅れる」の意味では目的語には「乗り物」がくる。

・ I missed the bus by a minute. 「私はちょっとの差でバスに乗り遅れた」

(注)「〜に間に合う」の意味では catch を使う。

・ I caught the last train. 「私は最終電車に間にあった」

「3. 〜を免れる」の意味では miss doing の形をとり、目的語には「やりたくないこと」がくる。

・ She barely missed being killed.

「彼女はすんでのところで殺されることを免れた→彼女は危うく殺されるところだった」

◎「4. (人がいなくて)〜のことを寂しく思う」の意味では、目的語には「人」がくる。

・ I'll miss you when you're gone. 「あなたが行ってしまったら寂しくなります」

◎「5. <物>がないことに気づく」の意味では目的語には「物」がくる

・ When did you miss your pen? 「いつペンがないことに気づきましたか?」

【覚えよう】

  missing 「欠けている・行方不明の」の意味にも注意。

・ the missing boy 「行方不明の少年」

【参考】

 日本語では「私は昨日のテストでミスをした。」という風に使うことが多いが、本来英語の miss にはそんな意味はない。英語で「ミスをする」は、make a mistake を使う。


observe

(動) 1. 観察・観測する  2. 気づく・認める  3. 述べる・言う  4. 守る・保つ  5. 祝う・行う

◎「2. 〜に気づく・〜を認める」の意味では、知覚動詞としてobserve O C の形で使う

・ I observed her go(ing) out of the room.

「彼女が部屋から出ていくのに気がついた」

 ※(注)C の部分に to do の形は使えない。

 (×) I observed her to go out of the room.

 ※ observe のそれ以外の意味については、目的語にどんな単語がくるかによって、最終的には文脈から判断して訳し分ける必要がある。

 ・ He observed the behavior of the bird. 「彼は鳥の行動を観察した」

 = watch carefully I observed that she looked very pale.

 「彼女は顔色が大変悪いですねと私は言った」

 = remark We must observe the traffic regulations.

 「私たちは交通法規を守らなければならない」

 = follow ⇔ violate

 ・Do you observe Christmas in your country?

 「あなたの国ではクリスマスを祝うのですか」

 = celebrate

【覚えよう】

 observe の名詞に関してもその意味の使い分けに注意しよう。

observation 「観察 (力)」「情報・意見」

observance  「順守・祝い」「式典」


object

(名) 1. 物体  2. 対象  3. 目的・目標

(動) 4. 反対する

◎「3. 目的・目標」の類似表現にはpurpose / aim / objective / endなどがある。

 ※ 動詞の object 「反対する」を他動詞と勘違いしている受験生が多いので要注意。 object to 〜の形で使うことをしっかり暗記しよう。

・「私は彼の提案に反対した」

(○)I objected to his proposal. ← to が前置詞であることも盲点。

(○)I opposed his proposal.

(×)I objected his proposal.

(×)I opposed to his proposal. 

・「私は彼女と一緒に行くことに反対した」

(○)I objected to going with her.

(×)I objected to go with her.

※「反対する」の類似表現

object to 〜 = oppose 〜 = be opposed to 〜 = be against 〜

【覚えよう】

objection 「反対」 = opposition

objective 「客観的な」「目標」

objectivity 「客観性」


order

(名) 1. 順序・順番  2. 整理・整頓  3. 正常・順調  4. 秩序・治安  5. 命令・指図  6. 注文(品)

 order は前後関係・文脈を十分に考えて訳し分けなければならない。以下典型的な例 文をすべての意味に関してあげることにする。

◎「1. 順序・順番」

・ in alphabetical order 「アルファベット順に」

◎「2. 整理・整頓」

・You had better put your toys in order. 「君はおもちゃを整理すべきだ」

◎「3. 正常・順調」

・The old elevator is out of order. 「その古いエレベーターは故障している」

◎「4. 秩序・治安」

・She always keeps her class in order.

 「彼女はいつもクラスの秩序を維持している」

◎「5. 命令・指図」

・ 007 was under the order of the queen. 「007は女王の命令に従っていた」

◎「6. 注文(品)」

・ He made an order for fruit salad. 「 彼はフルーツサラダを注文した」

【参考】

 「オーダー」いう日本語化した単語に対し、ほとんどの受験生は「注文・命令」の訳語しか思い浮かばないだろう。実際は「正常・順調」という意味が盲点。特に out of order 「故障している」が頻出!


present

(名) 1. 現在  2. 贈り物

(形) 3. 現在の 4. 出席している

(動) 5. 示す 6. 贈る

※「現在の」の意味では、叙述用法「補語」には使えず、<present +名詞>の形のみで使われる。

・the present members 「現在のメンバー」

※「出席している」の意味では、叙述用法「補語」もしくは<名詞+ present>の形 でも使われる。

・ How many members are present at the conference?

「何人のメンバーが大会に出席していますか?」

・the members present 「出席しているメンバー」

※「贈る」の意味では、<present A to B = present B with A>「A を B に贈る」 の書き換えに注意しよう。

・I present this book to you.

= I present you with this book.

「君にこの本を贈ります」

【覚えよう】

presence 「出席・面前」

presentation 「贈呈・提示」

presently 「まもなく」 = soon

before long at present 「現在は」

in the presence of 〜 「〜 に直面して」

those present 「出席者」

第2日目へ

Japanese Only
Copyright (C) 2001
リンガランド教育研究所.
All rights reserved.