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● よくある質問・勉強法編36●

【Q-a36】

 英語に音読は効果ありますか? 何回くらいが適当だと思いますか? また効果を上げるコツがあったら教えてください。


【A-a36】

 音読はきちんとやれば大きな効果はあります。リスニングもそうなのですが、うまく勉強に組み入れられば、英語を頭から意味をとるたいへんいい訓練になります。もちろん、やみくもにやればいいのではよくありません。リスニングはやみくもにやっても害になることはありませんが、音読は気をつけるべき点がいくつかあるのです。以下の点に注意してください。

1.構文を完全にとった英文を読む

 まず読み始めるその前の注意ですが、その英文の語彙と構造分析がきちんとすべてわかっていることが大前提です。大意がとれているだけではダメで、単語の1つ1つ、こまかい構文の組み合わせまでしっかりおさえられていることが必要です。構造分析もできていないのに、音読だけやっても効果は半減以下でしょう。「疑問点がない状態」からやっとスタートできると考えてください。

2.読む回数

 次に回数ですが、わからない単語や表現がなくなり、頭からすらすらと意味がとれるまでは繰り返してください。回数は多ければ多いほどいいでしょうが、最低5回はやるようにしたほうがいいでしょう。1文読んだあとで「この単語は・・・『禁止する』だったな」といったレベルの記憶ではダメで、すべて読みながら意味が瞬時に浮かんでくるまでは繰り返すことが必要です。立ち止まるところが1つもなくなるまでは繰り返してください。もちろん、わからないところはちゃんと立ち止まって考えてください。読み終わってその事項をしっかり覚えたら、もう一度読み始めます。そうやって知識が定着するまで繰り返してください。

3.あわてずゆっくり読む

 読みスピードは心持ちゆっくりめにやってください。まずは単語1つひとつの発音とアクセントが正確にできること。それぞれの単語のアクセントがなく平板に読んでしまうとへんなクセがついてあとで矯正するのがたいへんですから、ぜひ発音・アクセントもきちんと調べてからやるようやってください(1単語のアクセントと1文を読むときのアクセントは変わることが多いのですが、今の段階ではさほど気を遣わなくてもかまいません。CDがあるなら両方やれるとベストです)。「100回目標」などといって意味をとるのをおそろかにしたまま機械的に繰り返すのはよくありません。そこで間違った自己流の発音・アクセントを定着させるとたいへんまずいことになります。あわてないでゆっくり正確に読むことを心がけてください。

4.意味のカタマリごとに切る

 読み始めでは、意味の切れ目でひと呼吸置くこと。うまくいかない場合は意味のカタマリごとにスラッシュを入れて、そこでひと呼吸置き、かたまりごとに意味をとりながら読んでみてください。繰り返すごとにポーズの時間が短くなり、瞬時に意味がわかるようになっていきます。最終的にはスラッシュがなくても自分でポーズがとれることが目標です。

5.個々のアクセントを確かめる

 強く読む単語と弱く読む単語の強弱にも注意してください(イントネーションの意識)。基本は、前に情報がなく初めて出てくる情報の表現は強く読まれ、冠詞や前置詞などのいわゆる機能語は弱く読まれことです。もしCDなどがついているのであれば、鉛筆などで強く読む単語に印を入れるといいでしょう。それとリエゾン(音がつながる現象)の問題もありますが、これは最初はそれほど注意しなくてもかまいません。リエゾンを意識すると意味をとるのがおろそかになるおそれがあるからです。

 とにかく「回数をこなせばそのぶん力がつく」といった考えがあるなら改め、「最終的な仕上げ」として音読をおこなうことです。最初は1つ1つのアクセントと意味のカタマリを意識しながら読み、だんだんそんなことを気にしなくても、リエゾンもさせながらすらすらと意味をとれるように読めるようになれば、とりあえずのゴール達成と考えていいでしょう。