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● よくある質問・勉強法編33●

【Q-a33】

志望校の過去問を早くやるように言われますが、あんまり早くてもよくないんじゃないですか?


【A-a33】

 漠然と「いい大学に行きたい」と考えている人が多いと思いますが、じゃあ「いい大学」という目標でこれからどんな勉強ができるでしょうか。

 「とりあえず、『ビジュアル英文解釈』を終えて、『テーマ別英文読解教室』でもやって……」という感じになるでしょうか。

 もちろん、ボクはそれを勧めているわけですが、でも、もう一歩ひいて考えてみてください。

 つまり、「オススメは『テーマ別英文読解教室』らしいが、本当にそれでいいのか?」と考える可能性はありませんか? 「本当にいいのか」と考えるとは、つまり「志望校の入試に役立つのか」と考えることにほかなりません。

 オススメしている『英ナビ』→『新・英頻』→『ビジュアル』までの路線は最大公約数的に受験英語ではベストの選択だとボクは考えていますが、そのあとの道筋は、本来、人によって違ってくるはずなのです。『テーマ別』では人間論を中心に題材をとってありますが、自分の志望校に出ないのなら、やはりそれは間違った選択なのかもしれません。聞かれれば「そのあとは『テーマ別』はいかが」と言うかもしれませんが、本当にそれがベストなのかどうかは、出題傾向を知っている自分でしか判断できないことなのです。

 ですから、自分の志望校を突破するに次にやるべきことは……という視点があるかないかで、そのあとの勉強効率は大きく違っているものです。

 過去問研究が必要な理由にもう1つあります。「過去問をやる」というのは、目標を早く設定するということです。つまり、過去問をやるという行為をとおして、志望校を決める、ひいては将来のことを思い描くということを考えざるをえなくなります。それが大きな狙いです。

 まだ志望校と向き合っていないときは、みんなわりと過大な夢を持ちがちです。日本の受験システムでは誰もが東大にあこがれをもつことになります。これは仕方のないことです。でも、なんとなく偏差値が上がるのを期待しながら「東大に行けたらうれしいなあ」なんて人は、どちらかというと、大きな成果があらわれなかったりします。積極性に欠けてしまうからです。最初から「○○に受かるぞ」と考え、攻撃的に勉強している人にはかなわないのです。この姿勢ひとつで、少々の実力の差はあっというまにひっくりかえってしまいます。

 受かる勉強は偏差値を上げるのとはちょっとだけズレた場所にあります。そのズレを意識するためにやるのが志望校の過去問研究です。どうせやるなら早ければ早いほどいい、とボクが言っている意味が、これでわかりますでしょうか。