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●厨房の英文法(笑)・第6日目

●英語を学ぶのに文法は本当に必要なのですか?

 ひとまずここまでで単語のお話が終わりました。次は文法の話に進みます。

 みなさんのなかに「英語を勉強するのに文法はいらない」と思いこんでいる人も少なくないようです。たしかに私たちは日本語を文法なんて知らないのに自由に使うことができます。だったら、英語も同じように勉強すればだいじょうぶ、なんて考えたくなります。

 でもちょっと待ってください。私たちが英語を勉強する条件とえらく違っていると思いませんか?

 だって、私たちは日本語のネイティブスピーカーをまわりにたくさん持っていますよ。親も日本語のネイティブスピーカー、普段の生活も日本語、算数も社会も体育も日本語で教えてもらえる……そんな恵まれた環境のなかで、私たちは膨大な量の日本語を聞き、幼いころから遠慮せずまわりに話しかけ、知らない言葉は親にたずね、日本語のテレビアニメにくぎつけになり、本を読み、などなど、恵まれた環境で日本語を身につけてきました。

 では、同じことをやれば英語ができるようになるのでしょうか?

 まわりが英語のネイティブスピーカーばかりで、「おちっこ!」なんて、つたないの英語をニコニコしながら聞いてくれる人がいて、「おちっこじゃなくて、おしっこでしょ!」などと間違ったら直してくれて、関心がある英語の本が図書館ですぐ手には入り……など、恵まれた環境にあるのなら、文法はいらないでしょう。

 「花子に学校が行かない」なんて間違ったことを言っても、いちいち我慢強く訂正してくれる人がいれば、正しい言葉は自然と身についていきます。「いい? 花子は、学校に、だよ」なんて。

 しかし、普通の人には現実的ではありませんね。そんなことをくりかえす時間も環境もない人がほとんどでしょう。ある方はいらっしゃますか?

 それに代わるものとして、文法はとてもたいせつな道具なのです。くりかえし訂正してもらう代わりに、「主語のあとは『は』か『が』を使います」と大きなルールを覚え、何度も練習し、状況に応じて使い方を修正しながら身につけたほうがずっと効率的です。

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