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●伊藤和夫先生の特選著作●

 ここでは、伊藤和夫先生のご著書を中心に、難関校レベルを目指す受験生に適した参考書と問題集をご紹介します。カッコ内はやるのに適した時期を提示しています。

 後半では伊藤先生いがいの著者の本を紹介します。

○文法基本書(春〜夏休み=なるべく早い時期に)

☆『英文法のナビゲーター(上・下)』(研究社)

 『新・英頻』の文法部分をくわしく講義した本。分量はかなりあるが、受験英文法のスベテがつまっており、ほかに本を必要としない完成度。ある程度文法をやっている人は 『新・英頻』で理解できないところのレファレンス用に使うのもかしこい。

○文法演習書(春〜秋=早い時期に短期間で・語法は秋以降でも)

☆ 『新・英文法頻出問題演習』(駿台文庫)

 この1冊で受験文法と語法の大部分をカバーできる。解説には英語理解のエッセンスが詰まっているものの、解説が短く難解。かなりの学力水準が必要。直前の総整理としても向いている。最近2分冊になったが、2つで1つの大きな体系を作っている本なので、バラバラに使うのはすすめられない。ただし、どうしても索引が欲しい人は2分冊のほうにのみ付いている。

○読解基本書(春〜秋)

☆ 『ビジュアル英文解釈(I/II)』(駿台文庫)

 高校入試レベルからはじめ、東大入試まで対応可能。伊藤メソッドの読解の大部分をカバーしている。量は半端ではないが、到達点が高い。

○読解演習書(夏〜冬=基本書が終わりしだい)

☆ 『テーマ別英文読解教室』(研究社)

 かつて馬鹿売れした『英語長文読解教室』の実質的な改訂版。伊藤メソッドを使って英文読解の演習をするのにもっとも適している。

○問題演習1(合ったレベルを模試に合わせてやるのがコツ)

☆ 『英語総合問題演習(入門・基礎・中級・上級篇)』(駿台文庫)

 短大レベルから、難関国立レベルまで幅広くラインナップされた長文問題演習書。現時点のレベルに合わせ問題解法から読解演習までひろく目を配った演習ができる。

○問題演習2(同上)

☆『英文和訳演習(同上)』(駿台文庫)

 模擬試験の膨大な誤答例を通じ、受験で点数をとるための和訳の仕方を解説。「採点基準」というものをはじめて明確にあわらした。和訳問題出題校受験者は必読。

※問題演習1・2のレベルは以下のとおりです。

「入門」は高校初期から短大レベル 「基礎」は中位私立レベルまで

「中級」は上位私立、中位国立まで

「上級」は最難関私立、難関国立(ようするに東大・京大)

○その他の伊藤先生お奨め著書

☆『英文解釈教室 改訂版』(研究社)

 受験英語界に一大センセーションを巻き起こした代表的参考書の改訂版。読み通すことができれば実力は受験生レベルを遥かに超えることができるほどつく。だが、難易度も非常に高く、ここでは基本的には奨めていないが、英語指導者にはぜひ読んでもらいたい。

☆『英文解釈教室 基礎編』(研究社)

 短大レベルからはじめセンターレベルまで。 「改訂版」とちがい大変読みやすいが、偏差値60程度の学校なら対応可能。

☆『英文解釈教室 入門編』(研究社)

 高校入試レベルからはじめられる大変やさしい伊藤メソッド入門書。しかし、短大入試までなら対応が可能。早い時期の基礎固めにも向いている。

☆ 『「新・英頻」併用英文法問題集』(駿台文庫)

 『新・英頻』の総仕上げ用に作られた。自信のある人は、先にこちらをやって、わからない分野だけ、『英文法のナビゲーター』『新・英頻』で固めると効率が上がる。

☆ 『ルールとパターンの英文解釈』(旺文社)

 伊藤メソッドの核となる「予想とその修正」を中心にルール化した本。伊藤先生の読解にしては大変わかりやすい。英語指導者は指導の大きな武器にできるのでお奨め。 ただし、この本も手に入れにくくなっている。

○伊藤メソッドを知るための本

☆『伊藤和夫の英語学習法』(駿台文庫)

 受験生向きの勉強法が紹介されている。難解な伊藤メソッドがわかりやすい言葉で説明されているのも魅力。

☆『予備校の英語』(研究社)

 指導者向きの伊藤メソッド解説書。受験英語とは何かを真剣に考えた伊藤先生の思想が理解できる。

 


●その他の著者による本●


○英作文

☆『シンプル・クッキング英作文』(大田博司著・研究社)

 日本語を英語にどう料理すればいいか、その方法論がわかりやすく展開されている。

☆ 『英作文実践講義 改訂版』(富岡龍明著・研究社)

 添削形式で英作文の講義が展開されている。 解説は高度ながら、伊藤メソッド、および上記の本を先に読んでいると、習得はさほど難しくはない。

※ 研究社にはこの他にも英作文の良書が多いので、探す価値あり。

☆『英作文のトレーニング 入門編』

 学校文法にのっとった構成だが、対話形式で日本人的な間違いを指摘し、ネイティブ発想を大事にしている参考書。英語感覚を磨くのにも役立つ。

○総合英語(高1から副教材として)

☆ 『フォレスト総合英語』(桐原書店)

 古くさい学校英語を使いがちな「総合英語」の分野に、はじめて予備校的な方法論を導入した本。高1から受験まで使える。

※学校採用を中心とした参考書では桐原書店の本は質が高い。

○文法レファレンス(調べる用)

☆ 『ロイヤル英文法 改訂版』(旺文社)

 レファレンス用の文法書としては☆『英文法解説』(金子書房)とともに代表的な本。かゆいところに手が届く解説。個人的には『英文法解説』のほうが好きだが、受験生には『ロイヤル』か。

○やさしい伊藤メソッド

☆ 『福崎の英文読解頻出問題』(福崎伍郎著・学研)

☆『福崎の英文法・語法頻出問題』 (同上)

 ともに、伊藤先生の『英語総合問題演習』や『新・英頻』が内容がつまりすぎている、あるいはトレンディなつくりではない、と不満な向きへの緊急避難用。網羅性は落ちる。

☆ 『新・英文法で大切なこと』(里中哲彦著・研究社)

 『ナビゲーター』に挫折した人の緊急避難用の1冊。網羅性も高い。

☆ 『山口英文法講義の実況中継 改訂版(上・下・問題集)』(山口俊治著・語学春秋社)

 『ナビゲーター』に挫折した人で、問題を解くより解説を読むほうが好き人向き。問題集までこなしてもたしょうアナがある。

☆ 『英文読解入門 基本はここだ!』(西きょうじ著・代ゼミライブラリー)

☆『ポレポレ英文読解 プロセス50』(同上)

 伊藤メソッドの入門書として2冊ともすぐれている。文法分野はひととおり終わり「何もしてこなかったが、何をしていいかわからない」という人でも使える。中位程度の大学ならじゅうぶん対応できる。

☆『コンプリート英語構文』(山口俊治著・桐原書店)

 『英文解釈教室』とほぼ同じ内容がも盛り込まれていて、偏差値70以上をねらえる。大変わかりやすいが、相当厚いために、本の実力の割に使われていない。ただし、絶版になったとのこと。

○その他の本

☆『語法・構文完璧演習』『整序問題完璧演習(上・下)』(研究社)

 早慶上智など難関私立の文法・語法問題の応用問題形式に対応できる数少ない本。

☆ 『会話長文のナビゲーター』『口語表現で大切なこと』(研究社)

 前者は代ゼミ・安武内ひろし著、後者は河合塾・里中哲彦著。会話問題の大部分がたんなる「会話形式になった長文問題」であり、基本的には長文問題が解ければ解けるので、これくらいやっておけば対応可能。

☆『基礎からよくわかる英文法』『同問題集』(綿貫陽著・旺文社)

 基本的に綿貫先生の本はすべて推薦できる水準にある。本書は文法がまだ固まっていない人にはたいへんお奨め。

☆ 『シリウス 精選英文法語法問題』(同上)

 基本レベルの薄青と、入試レベルの黄色がある。受験生は黄色を。『新・英頻』がしんどい私立志望の現役生にはとくにお奨め。難関校まで対応可。どうしても満点が狙いたい人はZ会の☆『英文法・語法のトレーニング』「戦略編」+「演習編」か)。

☆ 『英語長文問題の解き方』(同上)

 骨のある読解問題演習書。難関私大志望で予備校に行っていない現役生向き。