| ●英語学習の基本的な考え方● |
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○英語学習のとらえかた○ 英語の勉強の仕方は、大まかに言うと、 1.文法 ↓ 2.構文(文法の読解へ応用) ↓ 3.英文読解(多読)・問題演習 というように流れていくと考えればいいでしょう。これに並行して、語彙力の強化をはかっていくのが基本的な英語学習の骨格です。 ここでは、もっと掘り下げ、英語学習の基本的なプロセスを考えていきます。
1.文法について まず、1の文法です。まずおさえるべきは品詞でしょう。 言葉はたくさんの単語からなる海です。辞書を開けば、単語はどこまでもつきない海のように感じる人もいらっしゃるでしょう。 その膨大な量の単語を、性質で分け整理することを試みたのが名詞・動詞・形容詞・前置詞などの品詞です。 品詞には大きく2つの種類があります。名詞・動詞・形容詞・副詞などの、おもに「意味」をあらわすもの、あるいは他の語を表す意味を広げたり限定したりする単語です。もう1つが、冠詞・前置詞・接続詞などの、意味と言うより機能の面が強い単語です。 こういった単語の性質分けができ、その修飾関係を理解するのが文法学習の最初のステップ、つまり品詞の勉強になります。 次にその単語の知識を使い、文の成り立ちを考えることになります。もちろん、まずは5文型でしょう(文をパターンで考える5文型と、品詞は表裏一体にあり、どちらを先にやるべきかは難しい問題もありますが、名詞=主語・名詞=目的語と品詞を前提に5文型を考える必要がある以上、便宜的に品詞→5文型ということでいいのではないでしょうか)。 次に、個々の文章現象を考えることになります。とくに時制や助動詞(相や仮定法を含む)などの動詞についてはきちんとおさえておくべきでしょう。 また、動名詞・分詞・不定詞など、動詞が他の品詞の働きをする場合、つまり準動詞のことを考える必要があります。文法学習の骨格となるのはこういったところになります。 なお、文法は理屈を読み流すだけでなく、多くの文法問題演習によって身につけていくことをお勧めします。
2.構文について 1の文法の知識を実際に読解に応用する技術を「構文」と呼ぶことにします。 すると、構文学習の目標は、まず、1で学んだ5文型を発展させ、いろんなパターンの英文の形を把握できるようになることです。「最初に名詞を見たらそれを主語だと設定し、それに対応する動詞を探す」、この考え方がすべての出発点になります。それにプラスして副詞や副詞句(M)の性質がわかるようになれば、文(S+V)についてはひととおり理解できたことになります。 もう1つ大切なことに、文と文をつなぐ機能語(接続詞・関係詞・疑問詞)と等位接続詞(and, but, or, nore)の問題です。ここでは、andを例にとって考えてみましょう。 「andは同じ資格の語句を並べる(=並列する)」という基本原理があります。そこから、 (a) A, B(,) and C のような形があることを理解します。実際の英文でそれを見抜くのが構文の最初のステップです。 さらに次です。(a)との変則的な形、たとえば、 (b) A, B and, .... とandのあとにカンマがあるケースはどのように処理すればいいでしょうか。 これは、「本来あってはならないところにカンマがある」→「例外事項」→「挿入のカンマ」の可能性を考えます。つまり、 (c) A, B and(, X,) C の可能性をまず考えることになります。 こういった発展的な学習プロセスのなかで、「英語を英語の順番で読む」という目標の準備するのが構文学習です。学力を伸ばすには本当に大切な力になります。 なお、ここまでは受験生も実用性の高い英語を学びたい方も同じです。
3.多読・問題演習 次のステップは、2で学んだことを実際に訓練していくことです。 あるレベル以上の語彙力と構文力があれば、あとは辞書を活用してできるだけ多くの英語にあたることでしょう。 たくさんの量をこなすことが、英語力の飛躍的な向上を生み出すことは言うまでもないでしょう。 大学受験とTOEICなどの資格試験の受験生は、さらにプラスして問題演習が必要です。問題に正確に速く対処する力は、読解力をつけたあとに実際に問題を解くことによって養うしかないでしょう。目指すべき試験の過去問に当たり、目標点をとるには自分の実力のどこが弱いかを検討し、そのうえで問題集で鍛えていくのがもっとも効果のある方法だと思います。 さらにライティングやリスニングを鍛えたい人は、並行して多読を訓練することをお勧めします。なぜなら、構文学習における「最初に名詞を見つけたらそれを主語に設定し、それに対応する動詞を考える」という構文での考え方がライティングの基本になりえますし、「英語を英語の順番で処理する」ことがリスニングでは有効だからです。 なお、パラグラフ・リーディングなどに興味がある人も、1と2のプロセスをおろそかにしては、けっきょく効果はそれほどないでしょう。また、ここまでのプロセスをきちんとやっていけば、受験英語レベルであればとくに必要もないと思います。 |