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●英語をやることに疑問を感じている人へ●

 「なぜ英語を勉強しなければならないのか」そんなことに悩んでいる人のためのアドバイスです。

◎回りに振り回されない

 言いたいことは2つです。情報に振り回されるなということと、偏差値に振り回されるなということ。

 日本人は長く英語というものに苦しんできました。とくに明治時代からなんですが、日本人は英語にずっとコンプレックスをもっていて、今のそれを抱えたままでいます。

 今のみなさんが受けている英語教育は、そんなコンプレックスを抱えた人たちが進めているものです。彼らのもっとも大きなコンプレックスは「話せない」ということです。で、話せないのは文法のせいだ、と言い始めています。

 でも、これはうそです。でも、学校では(特に公立では)「文法は悪」のカリキュラムを組んでいます。

 日本人の英語力はどんどん落ちています(だからいま予備校があだ花のように盛り上がっているんでしょうね)。受験を意識し始めたら、まず、文法をしっかりやってください。文法をやったら、あとはたくさん読んでください。

◎センタツに学ぼう

 明治時代の知識人はかなり英語ができたと言います。もちろん、発音なんかなっちゃいなかったでしょうが、少なくともかなり読めたようです。

 『英語教師夏目漱石』という本によると、漱石はもともと英語は嫌いでしたが、ある時期を境にがんばって、2年で英検4級レベルから1級レベルまで伸びたそうです。今のように親切な教材がない時代であっても、がんばればそれくらい行くことは可能なわけです(もちろん資質もありますが)。また、斉藤秀三郎という人は留学経験もないのにとんでもなく英語ができイギリスのシェークスピア劇の役者に「おまえの英語はなってない!」とやじったとか。では、どうやってそんな時代に、それだけの英語を習得したのでしょう。結局、かたっぱしから読んだわけです(それしかありませんから)。彼はブリタニカ百科(30巻)を2回読んだんだそうです。

 ただ、彼らがそれだけ読めたというのは、やはり面白かったことが、土台にあるのだと思います。野心や上昇志向だけで、それだけのことをするのはおそらく不可能です。勉強にはどこかで面白い、てのがないときついものです。

◎自分のために、自分の意志で

 ここ(ネット)には情報が本当にたくさんありますが、みんなが出してくる情報は、ほとんどが「誰かが言っていた」という情報です。なんの保証もないものです。最後は自分で選んでいくしかありません。情報は多すぎると、ないのと同じで、結局、自分で考えるしかありません。だから、本選びも勉強もぜひ自分でぜひ面白がってやってください。そして、自分が納得できる選び方をしてください。

 偏差値なんてものに振り回される必要はありません。自分やりたいことをやれるところ、という基準が一番大切です。みなさんは、ここで、いかに学歴というものが人をダメにするかわかったんでは? だって、「できない」と言う人を馬鹿にし、「○○大」を馬鹿にし

って人が何をよりどころにしているかわかるでしょ。学歴です。

 人が学歴や偏差値なんてものに振り回されると、それによって、人を馬鹿にしたりし始めるものです。また、上にはいつも上があるもので、そんな人は永遠にコンプレックスを抱えて生きていかなければなりません。つらいと思います。

◎将来を広げる道具として

 社会はもっと先に行っています。実際、ある経済誌によると、一流企業に行く人の割合はだんだん中位大が増えていて、トップ校からは、「自分で会社を興す」という人が増えているそうです。自分でやる、ということは、もう学歴なんてアテにできないのです。その大学で何をやり、またどんな友人(人脈)を得たが、が試されるわけです。

 受験は「英語をやる良い機会」だととらえて、学力を伸ばして、自分の指摘好奇心を満たそう、という気持でやったほうが、伸びるのではないでしょうか。しょせん、自分の幅を広げる「道具の1つ」ですから。

 もちろん自分の行きたい大学がとても難しい、ということのほうが多いでしょう。そうしたら「中学レベルの単語をきちんと身につけておく」「文法をひととおり固めておく」の2点をこれからおこなってください。また、本当にその大学がベストなのか、一度疑うのも良いことだと思います。